発掘調査では、たくさんの「モノ」が発見されます。それらのモノはただ発見されて終り、ではなく、持ち帰ったのちに展示や研究のために利用されます。
発掘調査により出土したモノや調査写真、土層図面などは、調査が終わったのち整理を行ない、「この遺跡はどういう遺跡なのか」ということを解き明かしていきます。
その整理作業の一つに「実測」があります。実測とはモノを細かく観察し、形や素材、平面、断面、立面を図に記していく作業です。写真では表しきれない「コレは、どんなモノなのか」を図に落とし込み、遺跡の調査報告書に成果として残していきます。
これらの地道な歩み、情報の積み重ねが、やがて大きな歴史の解明につながっていくのです。
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