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年末に向けて

 年間を通して実施してきました『徳之島のいろは』も、残すところ「お墓のはなし・食生活のはなし」「グスク探検」の2回となりました。月に一度の文化財イベント、前半はコロナや天候不良のため中止が続きましたが、後半は多くの方々にご参加いただき盛況の中開催することができました、ありがとうございました。残りの2回もみなさまにお会いできることを楽しみにお待ちしております。


 さて、ここ3カ月ほど当HPでは『徳之島のいろは』についてのお知らせのみとなっていましたが、伊仙町歴史民俗資料館では他にも様々な活動に取り組んでまいりました。今回はその活動を一部ご紹介したいと思います。


●小島永ゴAT(姶良丹沢)火山灰層の調査

 伊仙町小島には、約3万年前に噴火した火山の灰(姶良丹沢火山灰)が積もった地層を見られる場所があります。高さ5m、幅15mほどもある巨大な露頭は大変貴重な文化財であるため、今回は土層の記録、剥ぎ取り、サンプリング、立体画像の作成等を行ないました。剥ぎ取りした土層断面は、今後資料館内に展示する予定です。


●伊仙中学校の校外学習

 伊仙中学校の3年生と伊仙町内の文化財をめぐりました。普段の生活範囲からそう遠くないけれど、なかなか訪れる機会がない遺跡や鍾乳洞などに行き、体験活動を通して文化財を楽しんでもらいました。総合的な学習の時間や郷土教育などの案内解説等は随時承っていますので、ご要望の際はぜひお声掛けください。


●遺跡調査後の整理作業、報告書作成

 資料館では現在、伊仙町内に所在する「上トハ遺跡」「上桃木迫遺跡」「才上遺跡」の発掘調査報告書を作成しています。特に才上遺跡からは大量のモノが出土したため、それらの整理にとても時間と労力がかかっています。発掘調査は掘って終りではなく、掘り終ってからが勝負なのです。

 

 今年は日々の業務に追われ、なかなかHPの更新ができませんでしたが、来年はできるだけ新鮮な話題を、その都度お届けできるよう頑張りたいと思います。

 これからも伊仙町歴史民俗資料館を宜しくお願い致します。


小島永ゴ火山灰露頭

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